鉄道マニアの暴走行為に、捜査のメスが入った。大阪府警は22日、「撮り鉄」と呼ばれるファンが線路内に侵入した現場を実況見分した。<br />東京・港区の世界貿易センタービルディングの展望台は、新幹線を撮影する絶好のポイントの1つと言われている。<br />23日は、「撮り鉄」と呼ばれる鉄道写真を撮るのが趣味の人たちが集まった。<br />なお、鉄道に乗るのが好きなマニアは、「乗り鉄」と呼ばれている。<br />その撮り鉄が狙っていたのは、2月末で「のぞみ」が引退する「500系」と呼ばれる新幹線だった。<br />撮り鉄は「ここだとしっかりと編成が撮れる。(全車両撮れる?)はい。撮り鉄だと全車両入れたいという気持ちがあるので」と語り、別の撮り鉄は「光の具合も完ぺきですね。のちのち見返して、こんなのがあったと思うと楽しいじゃないですか」と語った。<br />一方で2月14日、大阪・柏原市のJR関西線で、「お座敷列車・あすか」を撮影しようとした撮り鉄の一部が線路内に侵入し、快速列車が緊急停止し、19本が運休、およそ1万3,000人に影響が出た。<br />大阪府警は22日、現場を実況見分し、鉄道営業法違反の疑いで捜査を始めた。<br />現場付近にくわしい鉄道ファンの少年は「昔からここは有名なポイントですね。通ったときに鉄橋のあたりに、三脚が線路の近くまで出ていて危ないなと。(同じ鉄道ファンとして)何してんねんって感じ」と語った。<br />同じ趣味を持つ一部の仲間が犯した「脱線行為」について、東京の撮り鉄は「邪道としか言いようがない。撮り鉄としては、ルールを守って撮るのは基本中の基本。守らない『バカ鉄』がいるという感じ」と語り、別の撮り鉄は「せっかく鉄道会社のみなさんが、さよなら運転とか、臨時列車の運転をしてくれるのを、やめるきっかけとなっちゃうと思う」となどと苦言を呈した。<br />鉄道行政のトップ・前原国交相も撮り鉄の1人で、23日、今回の事件について、「それはよくないですね。安全なところで撮影してもらいたい。それが最低限のマナーだと思います」と述べた。
